こんにちは、takeです。
今回は留学生の金銭事情といった内容の記事を書いていきます。
先日、下記のブログ記事を読みました。
記事では、留学生のビザが更新できないことについて、理由や意見などが書かれています。
私はこの記事に大いに共感を持ちまして、ビザ更新ができないことに繋がっている金銭面の話をしたいと思いました。
私の彼女は留学生です。
また、彼女の周りにもたくさんの留学生がいます。そういった人からの話を元に金銭状況をお伝えします。
日本人のイメージする留学生
まず日本人がどのように留学生を捉えているかについてお話します。
ここでいう捉え方は金銭面についてです。私が彼女と付き合う前または私の友人がイメージしている留学生についての内容となります。
当たり前ですが、留学にはお金がかかります。
この費用というのはかなり重要な要素です。
例えば大学時代に行く場合、通常の学費に加えて留学の費用が増えます。留学の期間も半年や1年を超える場合には休学費用も少なからずかかるでしょう。
そしてこういった費用というのは親が主に支払っています。中には奨学金を借りている方やアルバイトでの稼ぎを学費に当てている方もいると思いますが、大半はご両親に頼ることがほとんどでしょう。
つまり、留学に行くというのは、裕福な家庭と表現するのが正しいか分かりませんが、ある程度家計に余裕がなければ難しいですね。
ここで注目して欲しい点は2つです。
・留学にはそれなりの費用がかかる
・その費用の多くは親が負担する
日本に来る留学生の実情
次は日本に来る留学生、中でもベトナムやネパールといった東南アジア系留学生についてです。
ここでいう留学生は欧米諸国や中国は除きます。
今回のお題は金銭面についてなので、先進国である欧米諸国や中国は除く必要があります。
では先ほど挙げた注意点について、言及していきます。
日本で留学するために必要な費用
箇条書きで挙げてみます。
・学費
・教科書代
・交通費
この3点は学業をするにあたり必要となる費用です。
・生活費(家賃、電気、ガス、水道、食費、衣服等)
・国民健康保険
・住民税
・国民年金
まず生活費は生きるために必要なお金ですね。留学初年度は学生寮に入ることもあるので、費用はおさえられるかもしれませんが、ゼロではありません。加えて、食費や衣服、生活雑貨のお金もかかります。
そして国民健康保険、住民税、国民年金についてです。こちらは公的に支払わなければならない費用です。
健康保険料は日本で生活するには支払いが必要となります。収入によって金額は左右されます。
住民税は、住んでいる場所と収入によって変動し、1年前の収入から計算されます。そのため、在日2年目以降に発生するお金です。
国民年金は年齢が20歳を超えると発生します。国籍に問わず、対象者には年金手帳が発行され支払いが要求されます。
以上が日本で留学するために必要な費用となります。
長期的な留学のパターンではありますが、アジア系留学生はほとんどの場合が1年ないしは2年を超える留学です。
費用の負担者
二つ目の注目ポイントは日本と大きく違う費用の負担者についてです。
主な負担者は留学生本人です。
もちろん留学生の家庭によって経済状況というのは異なるので一概には言えません。しかし、大半はという表現で間違いはないでしょう。
ではその費用はどこから捻出されるのでしょうか。
それはアルバイト、ただそれだけです。
留学生は自国の高校を卒業後、留学に踏み切ることが多いです。卒業から留学までに一度働きに出ている人もいます。そのときに稼いだお金を留学資金にする人もいます。
いずれにせよ親から費用を出してもらうのではなく、自分のお金は自分で払うという意味ではとても自立できているとも言えるでしょう。
留学生の大きな問題点
さて留学生の金銭事情についてざっと紹介しました。
では、その費用について少し考えてみましょう。
先ほど挙げた留学するために必要な費用についてです。
・学費 (年間50万円)
・教科書代 (年間5万円)
・交通費 (年間6万円)
・生活費(家賃、電気、ガス、水道、食費、衣服等) (月6万円)
・国民健康保険 (月8000円)
・住民税 (月8000円)
・国民年金 (月1万円)
これら全てを月々に換算すると13.6万円という結果になります。
今回計算に用いた数字はあくまで一例です。各々によって費用は変動するので、参考までに見て頂ければと思います。
さて留学生はこの費用を全て自分で払わなければなりません。
そういった背景もあり、留学生は一生懸命にアルバイトをしています。
ご存知の方も多いと思いますが、最近ではニュースでも留学生の過剰なアルバイトについて取り上げられることがあります。彼らが働く理由は上記に記載したことで説明がつくかと思います。
しかしながら、留学生には就労制限というのが設けられています。
一週間の労働時間は28時間までと決められています(長期休みの際は週40時間)。
時給を1000円と仮定すると一週間は28’000円、一ヶ月は112’000円となります。
上限いっぱいに働いても費用をまかなえていないようですね。
私の独断によって計算された数字ではありますが、留学生の金銭事情はおおよそこのようなものになっています。
問題点は言うまでもなく、留学生が自分の稼ぎだけで日本における留学費用を払うことができないという点です。
結果何が起きるかというと、上限を超えたアルバイト、年金・健康保険の未払いがまず始まります。年金や健康保険という制度は日本人にとって当たり前のことで、特別におかしいと思う方は少ないと思います。しかし、外国人にはこういった制度を気持ちよく受け入れるのは難しいようで、払い込み用紙が届いても無視をしてしまう方が多くいます。
金銭の余裕もないわけで、周りの留学生も払ってないから大丈夫といった悪しき雰囲気が作られ、滞納されるといった事態に繋がっているのです。
さいごに
今回は留学生の金銭事情について具体例も挙げつつ紹介しました。
みなさんはこういった状況になると分かっていたならば、留学にいきますか?
留学により得られる経験というのはとても貴重なものだと思います。しかし、経験を得る代償としてこのような状況に陥るのはどうかと思います。
私はこの状況をかなり問題だと考えています。
何が問題なのか、どうするべきなのか、いろいろと言いたいこともたくさんあります。この件についてはまた別記事でまとめたいと思います。
こういった留学生の状況を多くの人に知ってもらい、さらには考えて改善していく方向にもっていければなと思います。
ではでは🇻🇳