こんにちは、takeです。
今回は射出成形技能検定試験について取り上げます。
急になんの事やらと思う方がほとんどでしょう。
この技能検定は私の仕事に関連する試験でして、今の会社に勤めて受験資格を持つレベルに達したので受けてみましょうとなり、今年初めて受験することになりました。
仕事で必要な資格というわけではありませんが、一種の自己啓発でこの資格を取るため頑張りますといった経緯です。
なのですが、今年の試験は私の体調が悪かったため受けることができませんでした。
来年以降、受験する可能性はあるのですが、もしベトナムに駐在することが決まると受験ができるのはしばらく先になりそうです。
こちらの試験については、以前も少し取り上げています。
下記記事では技能実習生がこの技能検定を受け合格するという、同じ試験を受ける身としてはすごく努力をしたんだなと感心しました。
それでは射出成形技能検定がどのような試験なのかを紹介したいと思います。
技能検定の種別
射出成形技能検定には3つのレベルが存在します。
そのレベル分けは下位から「3級」「2級」「1級」「特級」です。
それぞれ受験資格も決められています。
3級:特になし
2級:実務経験2年以上
1級:実務経験7年以上
特級:1級取得後、実務5年以上
今回私が受ける予定だったのは2級です。
以下2級を例にしてどのような試験内容なのかを紹介したいと思います。
実技試験
技能検定は実技試験と筆記試験の2つに別れています。
実技試験について紹介します。
実技試験では標準作業時間を2時間30分とし、2種類の材料を用い製品サンプルを20個成形し提出します。またサンプルの一つを抜き取り、寸法測定をします。
作業は3時間で打ち切りとなり、減点方式で採点がされ、60点以上で合格です。
試験の流れは次の通りです。
①金型を成型機に取り付ける
②一つ目の材料で製品サンプルを採取する
③二つ目の材料で製品サンプルを採取する
④金型を成型機から取り外す
①と④はいかにマニュアル通り正確かつ迅速にやることが求められます。
この試験の合格者でも標準時間以内に作業を終える人は少なく、合格者の平均作業時間は2時間40分程度です。つまり合格者であっても10分遅れという減点がされているということです。さらに作業時間が3時間を超えた場合は即失格なので、この試験は時間との戦いともいえます。
また②、③で採取するサンプルは良品である必要があるので、時間に気を取られて不良サンプルを作っていては本末転倒です。
サンプル採取は実技試験の一番の肝なのです。
ここでは良品を採取するための成形条件を導きだします。
成形条件を導く中ですぐに良品ができる場合もあればできない場合もあり、できない場合にどう条件調整をし、いかに早く良品を採取できるかが試験の鍵です。
筆記試験
筆記試験は全50問で試験時間は1時間40分です。
前半25問は真偽法(二択)、後半25問は四肢択一法(四択)で構成されています。
65点以上が合格です。
射出成形に関連して、材料の知識や後加工の手法、機械の知識、法令などが問われます。
難易度は高くないものの実務で得られる知識では、対応できない部分もあるので試験対策は必要となります。
さいごに
残念ながら今年は私は試験を受けらませんでした。
ただ試験対策は行っていまして、特に実技試験に関しては、成形条件の導き出しについては先輩からのアドバイスをもらいつつシミュレーションを繰り返し行ってました。
筆記試験は過去問をやってどんな問題が出るかを確かめて、足りない知識の補填をするといった勉強です。
次回試験をいつ受けるか分かりませんが、ブログでは実技試験の乗り越え方をまとめておこうと思っています。
射出成形技能検定を受ける方は必見の内容です。
いつもこのブログに訪れてくれるみなさんには関係ありませんね(笑)。
ではでは🇻🇳