ベトナム人彼女との生活

ベトナム人と付き合うようになって経験したことを発信していきます

ベトナム語文法~名詞を修飾する表現~

こんにちは、takeです。

 

今回はベトナム語の文法事項で少しややこしいなと思っていたことをまとめていきます。

 

紹介する内容は「名詞を修飾する表現」についてです。

名詞を修飾するとは、ある名詞をより詳細に説明するために付け加える表現のことを指します。

 

例えば

「机」という単語だけではどんな机なのかが分かりません。

そこで机という名詞を修飾すると次のように表されます。

きれいな机

あなたの机

先生が仕事をする机

1万年前に人類が料理をするために使っていたと言われている貴重な机

など

 

これらは全て、机という名詞を修飾した名詞、いわゆる名詞句(名詞節)になります。

 

名詞を修飾する表現はよく使われるので、ベトナム語学習を進めるうえでも覚えておくととても役立つと思います。

 

それでは、例として挙げた名詞句を使って解説をしていきます。

 

 

f:id:camonvietnam:20210516170802j:plain

形容詞を用いた名詞句

一番基本となる名詞を修飾する表現方法です。

文法構造は至って簡単で、

[名詞] + [形容詞]

という形です。

 

例 bàn đẹp きれいな机

  bàn :机  đẹp  :きれい

 

見て分かる通り、日本語とベトナム語とでは語順が逆になります。

「机」を後ろから「きれい」という形容詞を使って修飾しており、後置修飾と呼ばれる形です。

 

ベトナム語では後置修飾により名詞を説明することが多く、この基本形をしっかりと頭の中に叩き込んでおくことが大切だと思います。

 

củaの表現

二つ目の例文に挙げた「あなたの机」という表現について。

こちらは文法というよりは「của」の用法として学びます。

ベトナム語を勉強していると割と早い段階で目にする単語だと思います。

 

củaは「~の」という意味で所属を表す表現部分を表す表現の二つの意味を持っています。

 

一つ目の所属を表す表現とは、例文に挙げた「あなたの机」です。

 

例 bàn của bạn  あなたの机

  của : ~の  bạn : あなた

 

ベトナム語は英語と異なり、you 、your 、you 、yoursといった主格、所有格、目的格、独立所有格といった変形はしません。その代わりに前置詞のような役割をした語彙が挟まることで意味を明らかにしています。

 

二つ目の部分を表す表現とは、「会社の社員」のように大きい括りから一部を抜き出す表現です。

英語で言う「of」の使い方です。

 

例 nhân viên của công ty  会社の社員

  nhân viên :社員  công ty :会社

 

日本語にするとどちらも「~の」という意味なので割と気にせず、củaは使いやすいのかなと思います。

 

加えてcủaの用法で覚えておきたいことは省略可能ということです。

 

例 bàn bạn  あなたの机

  nhân viên công ty  会社の社員 → 会社員

 

nhân viên công ty に関しては会社員という熟語として覚えてしまっていますが、文法的な見方をするとcủaが省略されているとも取れるんですね。

 

関係詞を用いた表現

3つ目の表現方法は関係詞であるmàを使います。

 

英語が苦手な方だと関係詞という言葉を聞いて拒絶反応を示す方もいますでしょうか?

でも安心してください。ベトナム語の関係詞は非常に単純です。

英語では関係詞といっても、修飾される名詞(先行詞)によって使う関係詞が異なるためやや複雑な文法知識が必要とされます。英語の関係詞にはwhoやwhich、where、さらには関係代名詞whose、 whomなど種類が豊富で頭が痛くなりますね。

しかし、ベトナム語の関係詞は「mà」一択です。

ベトナム語の文法が簡単だと言われる所以はこういうところにあるのですね。

 

例 bàn mà giáo viên làm việc  先生が仕事をする机

  giáo viên :先生  

 

先行詞がどんなことばでも、mà をはさんで文章を繋げれると先行詞について説明を加えることができます。

mà の後の分は S (主語) + V (述語) + O (目的語)といったような普通の文章を入れるだけです。この辺りは英語と同じ考え方ですね。

 

この関係詞màですが、こちらも省略可能です。

文章として書く場合は分かりやすくするため、màが付いていること多いかなという印象ですが、会話では省略されることがあるため、会話文のテキストをみるとだいたい省略されています。

 

例 bàn giáo viên làm việc  先生が仕事をする机

 

さらには giáo viên も省略されることがあります。

これは mà 以降の文で主語が明らかな場合は通常省略されます。

 

例 Giáo viên muốn cái bàn làm việc .  先生は仕事をする机が欲しい。

  muốn:欲しい 

 

名詞を修飾する表現の難問!?

「1万年前に人類が料理をするために使っていたと言われている貴重な机」

こちらは私が勝手に考えた名詞句なのですが、ここまでの内容を理解していれば表現できます。

最初の形容詞を用いた名詞句で言ったように、基本は後置修飾です。

 

ではベトナム語の作り方を解説していきます。

 

・名詞句を分かりやすいように分解します。

1万年前に/人類が料理をするために/使っていたと言われている/貴重な/机

 

・それぞれをベトナムに変換します。

trước 10000 năm / để nhân loại nấu cơm / nhge nói đã dụng / quý báu / bàn

 

・後置修飾なので、順番を変えます。

bàn / quý báu / nghe nói đã dụng / để nhân loại nấu cơm / trước 10000 năm 

 

quý báuは形容詞なのでそのままbàn quý báuとできます。

nghe nói đã dụng は伝聞表現(nghe nói + S V:SVだそうだ)と過去を表す動詞句(đã dụng)で構成されています。

また、để nhân loại nấu cơm は để + V の「~するために」の表現になります。

để + V を使う場合、主語がđểより前に存在します。

つまり、nghe nói đã dụng / để nhân loại nấu cơm は

nghe nói nhân loại đã dụng để nấu cơm となります。

trước 10000 năm は1万年前と時を表す表現なのでそのまま文末にあって問題ありません。

 

以上のことを踏まえて書き直すとこうなります。

cái bàn quý báu (mà) nghe nói nhân loại đã dụng để nấu cơm trước 10000 năm

 

特定の名詞を表しているので類別詞 cái を付けます。

括弧書きしてありますが、関係詞màは省略可能です。

 

さいごに

本記事で一番お伝えしたかったことは名詞を後ろから修飾していくということです。

一文が長くなっても必ず何かしら(名詞)を修飾していることがよくあるので、一つ覚えておくといいかなと思います。

 

あと今回の内容に関してですが、私の頭の中を整理する意味合いで作成したものでして、説明の仕方等で不適切な表現もあるかと思います。

ベトナム語学習のアウトプットの場としてブログを活用している部分もありますので、温かい目で見て頂けると幸いです。

もしお気づきの点ございましたら、ずばずばご指摘ください

しっかり凹んで学習の糧にしたいと思います(笑)。

 

ではでは

 

私がベトナム語学習に利用しているテキストはこちらで紹介しています。

良かったらご覧ください。

 

www.camonvietnam.work

 

 

 ↓ブログ村のランキングに参加しています。クリックして頂けると励みになります。

にほんブログ村 外国語ブログ ベトナム語へ
にほんブログ村

 


国際恋愛・結婚ランキング