こんにちは、takeです。
今回はバインチュンの作り方を紹介します。
作り方というか工程の紹介ですね。
今年のテト休み、妻の実家で過ごしでいると、自家製のバインチュンを作っているところを見る機会があったのでその様子を紹介します。
今までは店頭に並ぶ完成されたバインチュンの姿しか見たことがなかったので、作るところを見るのはとても楽しかったです。
バインチュンとは
作り方を紹介する前にバインチュンって何?というところを少し。
バインチュンはもち米と緑豆の中に豚肉が入った料理でして、バナナの葉に四角く包まれて蒸してできる料理です。
日本でいうお節料理的な位置づけになりますが、ベトナムのスーパーではお正月に限らず売られています。
ちなみに上の写真の四角いタイプはベトナム北部で作られており、南部では円筒状に作られバインテトと呼ばれています。(下の写真)
味付けにも北部と南部とでは違いがあり、北部は塩コショウでしっかり味付けされているのに対して、南部は甘めの味付けなのです。
バインチュンの準備
バインチュンはもち米と緑豆と豚肉で作られていますので、まずはそれらの下準備をします。
・もち米
・緑豆
・豚肉
こんな感じに味付け。
塩と胡椒そして魚醤に味の素を使っています。
豚肉はミキサーで細かくします。
でも仕入れる豚肉はこのように塊肉なのでミキサーを使っても細かくするのは大変でした。
ゴリゴリ回すとミキサーの温度が上がってしまい、途中で停止。
またしばらくしてからミキサーをかけるも、また温度が上がり機械停止。
これの繰り返しです(笑)。
このくらいまでゴリゴリ回しました。
・ラーゾン(lá dong)
バナナの葉でなく、ラーゾンというものを使ってました。
ラーゾンと言っても聞き馴染みがないと思いますので、少しググってみました。
すると出てくる記事は「バインチュンを包むための葉」といいうものばかりでした。
ラーゾンは何ぞやというのを知るためにはベトナム版wikipediaを使うと手っ取り早いです。
特徴や分布などが書いてあります。
バインチュン作りの準備はざっとこんな感じでした。
かなり煩雑な説明ではありますが、大枠はとらえられてると思いますので悪しからず。
バインチュンの形成
さて準備ができたら、次は具材をラーゾンに包んでいく作業です。
まずは型を準備してラーゾンをセットします。
そして始めにもち米を底に敷き詰めます。
しっかり四隅にギュッと押し付けながら丁寧に詰めていきます。
①もち米
その後は緑豆→豚肉→緑豆→もち米の順に入れていきます。
最後に形を整えて、竹のようなもので留めて完了です。
②緑豆
③豚肉
④緑豆 ⑤もち米
⑥ラーゾンで包んで竹で留める
一晩蒸す
バインチュンの具材を詰める作業が終わったら、蒸す段階に移行します。
蒸し時間はざっくり一晩です。(8時間~10時間)
例によって妻の実家では薪をくべて火を起こしてますので、こんな絵面になります。 ︎
お義父さんが一晩薪をくべるんだとか。
そして、翌朝蒸し終えたバインチュンがこちら。
バインチュン2つを1セットにしてビニール紐で縛りつけて蒸していました。
最後に押し付けて、全工程完了です。
いやぁ、大変ですね。
見ているこっちは楽しかったですが、こうして振り返ると大変な作業をしてくれていたのだと思い知らされます。
さいごに
まだ明るい時間から始まったバインチュン作りでしたが、こんな夜遅くまでかかるとは思いもしませんでした。
しかも一晩も蒸すとは、、、。
まあ仮に日本人が同じことをするなら、計画的に下準備、バインチュンの形成、蒸すの工程組をするかと思いますが、そこはベトナム人なのでそんなことはきっと何も考えていないのでしょうね。
このバインチュン作りは初めての旧正月の思い出の一つです。
この時はひたすら見るだけでしたので、次回バインチュンを作る機会があれば自分で形成作業もしてみたいなと思っています。
お義父さんは器用に作業してましたが、私は不器用なので笑われながら挑戦する私がいるのが想像できます(笑)。
ではでは
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