こんにちは、takeです。
日本人の名前は「姓」と「名」の二つのブロックで構成されていますね。
ベトナム人はというと三つないしは四つのブロックに分かれています。
そしてその構成の中には「姓」と「名」の部分も含まれています。
今回はそんな名前の構成について紹介したいと思います。
ベトナム人名前の構成
冒頭に名前は三つないしは四つと紹介しました。
その構成は
姓 / クッションの名 / 名 / 名
となっています。
まずベトナム人の名前の順序についてお伝えします。
順序に関しては日本と同様、姓→名の順番です。
英語の場合、名→姓となりますが、そのようなことはありません。
そしてベトナムならではの要素となるのが、二番目に位置する「クッションの名」です。クッションの名とはベトナム語でtên đem と表され、この位置に来る名前を見ることでその人の性別を明確に区別することができます。
もちろん「名」部分においても男の子風の名前、女の子風の名前は存在するわけですが、この位置というのは性別をはっきりと示しているのです。
三番目、四番目はいわゆる「名」にあたります。欧米人の名前を見るとミドルネームが一つや二つにとどまらずさらに多く付く聞きますが、私の知る限りベトナム人は四つが最大であるようです。
ベトナム人の姓の種類
ベトナム人の姓というと何が思いつくでしょうか。
すぐに思いつく姓は「Nguyên (グエン)」や「Trần (チャン)」などが挙げられます。
では実際どんな種類があるのかお伝えしていきます。
実はこの「グエン」と「チャン」という姓だけでベトナム人の約50%を占めています。
上位の姓の割合を紹介します。
グエン 38%
チャン 11%
レー 10%
ファム 7%
ホアン 5%
ファン 5%
本記事は Wikipediaを参照しているのですが、ベトナムの姓は上位14種類によって9割を占めているそうです。
私の会社の実習生の名簿を見てみると確かにこの統計に似た傾向が見られました。
グエン 29%
チャン 17%
この二種類が圧倒的でした。
私の彼女もチャンさんです(笑)。
クッションの名
先ほどもお伝えしましたが、クッションの名では性別を区別するために付けられています。
男性の場合は「Văn (ヴァン)」、女性の場合は「Thì (ティ)」が一般的です。
ではこちらも会社の名簿を見てみます。
男性
ヴァン 50%
その他(シー、タイン、アインなど)
女性
ティ 100%
男性の場合は「ヴァン」以外にもあることが分かりましたが、女性の場合は「ティ」一択でした。
私の彼女は、、、やはりティです(笑)。
名前
最後は名前についてです。
ベトナムは姓やクッションの名に関して、種類が少ないため同性、同クッションの名というのは珍しくありません。ただ少ないというのは、名前にも共通して言えることだそうです。
ゆえに名が2ブロックあると言えるかもしれません。
ベトナムでは姓が少ないために、一般的に人の名前を呼ぶときは「名」を使って呼びます。
例えば、学校で先生が生徒を呼ぶ際には、間違っても「グエンさん」であったり「チャンさん」と呼ぶことはありません。言わずもがな区別ができませんので。
しかし、「名」においても種類が少ないために同名の場合も珍しくありません。その場合には、3ブロック目と4ブロック目を続けて呼び区別されるそうです。
日本には漢字があるので、呼び方が同性同名であっても漢字までが同じというのも極まれなことだと思います。しかし、ベトナムではよくあることなのかもしれませんね。
さいごに
私の姓はメジャーな部類には入らないので、姓が同じ人を見るとすごく気になってしまいます。この感覚はベトナム人にはないでしょうね。
私の会社のある部署では5人中3人が佐藤さんです。それでも呼ぶときはやはり「佐藤さん」ですね(笑)。
一人は課長職なので「佐藤課長」と呼ぶことができ、区別しやすいですが、残りの二人は役職はなく性別も同じ女性です。強いてわけるなら「若い方の佐藤さん」とかですかね。相手が女性なだけに気を使ってしまうところもあり大変です(笑)。
ではでは🇻🇳