こんにちは、takeです。
今回取り上げる話題はベトナムにおける賄賂についてです。
日本人のみなさんは賄賂と聞いてどのような印象を抱くでしょうか。
恐らくほとんどの方がタブーな行為と考えると思います。
場合によっては法律によって罰せられることもあるので、普通の人であれば賄賂なんてしないかと思います。
しかしながら、ベトナムではこの賄賂行為が横行している現実があります。
その賄賂というのも個人間におけるやり取りだけではなく、個人と団体における賄賂が当たり前のように行われています。
団体と言っても受け取るのは人(個人)であって、受け取った賄賂(お金)が団体に反映されているかは分かりません。
では実際にどのような場面で賄賂行為が行われているかを紹介します。
役所
一番よく聞くところを挙げると、それは役所です。
より日本的なイメージに近づけると、いわゆる区役所や市役所で働く公務員が賄賂を受け取るということです。
この役所における賄賂行為は妻からも聞いたことがありますし、ネット上でもしばしば見かけるネタです。べトナムの役所は手続きがかなり遅く、やり方もかなり煩雑であることをよく耳にします。
そしてこのような場面において、賄賂行為が行われます。
手続きを早く済ませるため、賄賂(お金)を担当者に渡すのです。すると不思議なことに手続きは数倍早く進められ、いち早く済ませることができます。
もし日本でこのような賄賂行為がされていたら大問題ですね。
賄賂を渡す側も受け取る側も両方において罰せられると思います。特に役所というのは公的な機関であり、運営に使用される資金、公務員への賃金というのは国民の税金で賄われているので批判は殺到するでしょう。
病院
もう一つ紹介する団体は病院です。
これは妻から聞いた賄賂行為の一例です。
子供が腹痛を訴え、病院に行った時の話です。
軽度の腹痛であればそんなにすぐに病院にはいかないのがベトナム人ですが、この時はかなりひどい腹痛に襲われていたそうです。そのため保護者としては一刻も早く診療を行って欲しかったのです。
まず彼らが訪れた病院では、受付を済ませるも全然対応がされなく待ち時間が長かったそうです。そして、子供が苦しんでいるその待ち時間に耐え切れなくなった保護者がとった行動が賄賂(お金)を渡すことだったのです。加えて親戚の知り合い(その地域にて名の通った人)に掛け合ってもらい、すぐに診療してもらうように働きかけました。
すると一転して、すぐにより医療環境が整備された病院へ転院され、無事治療を受けることができました。また、偉い人が掛け合ったこともあり、病院はとても清潔でかつ医師や看護師の人数も十二分に配員されていたそうです。
この場合はお金の力だけでなく、地位・権力を用いて病院に働きかけた形になります。ベトナムは親戚との繋がりが強く、困ったときにはお互いに助け合うというのが当たり前なのです。
さいごに
賄賂問題として二つの例を挙げました。
一般的な賄賂の手段はお金である場合がほとんどですが、ときに地位・権力を用いて働きかける場合もあるようです。
現代の日本では考えられません。とはいうものの、日本においても闇の業界では賄賂問題は横行している場所もあるでしょう。また昔の日本であれば賄賂が横行していた時代もあるかと思います。
将来、ベトナムにおいても賄賂問題は改善されていくとは思いますが、まだしばらくは変わる雰囲気はないように感じます。
私はベトナムで暮らしたことがあるわけではないので、直接賄賂の現場を体験したことはありません。もし妻が賄賂を渡したりしていたら、内心は引いてしまうと思いますがおそらく見届けることになるかと思います。「郷に入っては郷に従え」という精神です。
賄賂現場を体験した日本人ってどんな気分なのでしょうか、、、。
ではでは🇻🇳