ベトナム人彼女との生活

ベトナム人と付き合うようになって経験したことを発信していきます

入国管理局に収監される人

こんにちは、takeです。

 

先日、こんなニュースを見ました。

 

mainichi.jp

内容としては、入国管理局に収容施設でコロナウイルスの集団感染が確認されたというものです。

記事では収容者に対するコロナ対策の甘さが指摘されており、さらにはクラスターを作らない為にコロナウイルス陰性者を解放することを求める訴えがされています。

 

収監施設内でクラスターを発生させてしまったこと、このことに対しては改善をすべきだというのは分かりますが、だからといって陰性者を全て解放しろというのは論点が違うように私は感じました。

 

何が正解なのかという議論は難しく、双方が折り合いをつけるためにはまだ時間がかかると思います。

 

さて今回の記事タイトルは「入国管理局に収監される人」ということでして、先ほど取り上げたニュースは本記事を書くきっかけになっただけで、内容とは特に関係はありません。

 

実は私の身近な人(妻の知人)で収監されていた人がおりまして、今回は私が知っている事実だけを書いていこうかと思います。

入国管理局に捕まる人の具体的な例として、こんな人が捕まってるんだなぁと知っていただけたら幸いです。

 

 

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捕まった人物

あまりこのようなことを公表するのは良くないのでしょうが、1つの情報として知っていただきたいと思ったので書いていきます。

 

事が起きたのは1年ほど前の話です。

捕まった人物は当時23歳の元技能実習生です。

実習先は九州地方のとある会社で働いていました。

 

捕まった理由

入国管理局に捕まったのは、不法滞在(オーバーステイ)です。

もともとは技能実習生なので、技能実習におけるビザがあったのですが、ある日、実習先から逃げ出しビザの期限を過ぎても日本に滞在し続けていました。

逃げ出した理由は、職場環境が悪かったためです。

半年ほど逃亡した末、入国管理局に捕まり収監されました。

 

ちなみに実習生が逃げるパターンは大きく2つでして、1つが職場環境への不満、もう1つはさらに出稼ぎをするためというパターンに分けられます。

さらに出稼ぎというのは、実習期間を終えると帰国しなければならないので、その前に逃亡し見つかるまではアルバイトをしてお金を稼ぐという考えです。

というのも、捕まって強制送還ということになっても、遅かれ早かれ帰国するのでバレないうちは日本でお金を稼ごうとするようです。

 

逃亡中の生活

実習先は九州地方だったのですが、逃げ出してからは関東地方に移り住みました。

知り合いのアパートに転がり込み、5、6人で共同生活をしておりまして、そのアパートには妻の知人を含めて複数人が不法滞在者だったそうです。

 

生計をどうやって工面していたか詳しくは知りませんが、アルバイトをしながら食いつないでいたのだと思います。

逃亡中、インフルエンザのような症状が出ていた時もあったそうですが、病院には行ける訳もなく何とかやり過ごしたといった話も聞きました。

 

収監生活

実習先から逃亡後、しばらくして妻の知人は入国管理局に捕まりました(共同生活者も一緒に)。

 

妻の知人が妻の知人が逃亡していることは、捕まる前から聞いていました。

私はその話を聞いた時、妻に「早くベトナムに帰らせた方がいいんじゃないの」、と問いかけましたが、答えは「No」の一択でして、理由は先述したお金を稼ぐためとのことでした。

そもそも逃亡している本人がその考えなので、捕まるまで帰国する気はさらさらないようでした。

そして、ついに入国管理局に捕まる日が来たのですね。

 

妻の知人の収監生活はかなり大変だったとも聞きました。

食事はまともにもらえず、着替えも十分にないため、不衛生な環境だったと聞きました。

ときどき公衆電話を使い、妻と電話をすることもありましたが、体重が5kg減っただとか、そんな話をしていたようで、それを聞いて妻は悲しみ、入国管理局に怒りを覚えるという、、、。

 

といった話を私は妻から聞かされました。

正直言わせてもらうと、私は自業自得だと思います。

実習先から逃げ出すことを始めとして、オーバーステイすること、不法就労すること、全てが悪い行いだったでしょう。

まだ職場環境が悪くて逃げ出した所まではいいとしても、その後の行為は救いようがない自爆行為ではないでしょうか。

そのため、収監生活か多少劣悪でも仕方がないんじゃないと思ってしまいました。

 

強制送還(帰国)

収監後、3週間ほどが経ち妻の知人は強制送還されました。

 

強制送還される際の費用は国費で払う場合と実費で払う場合があります。

強制送還の原則としては国費で負担することが決まっているそうですが、最近では国家予算削減のため実費で出国することを促しているそうです。

国家予算は私たちが納めている税金から成り立っているので、出国費用も日本国が負担するなんてバカげていますね。

強制送還については下記ページはを参照しました。

dnus.jp

 

妻の知人は例によって自費による出国となりました。

 

帰国後

ベトナムに帰ってからはひとまず実家へ帰りました。

しばらくは久しぶりのベトナムということで、友人と飲みに出かけたりの毎日を過ごしていたそうです。

 

強制送還されたからといって特別お咎めなどはなく、本国にさえ帰れれば普段通りの生活ができるんですね。

もちろん、日本への再入国はできなくなっていますが。

 

さいごに

入国管理局における収監についてニュースが出ると、いつも今回のことを思い出します。

どうにかルールを守ってもらえるようアドバイスをしますが、根っからのベトナム人思考(捕まるまで自由にすればいい)なので、どうにもなりませんでした。

妻に話しても同様の考えですので、もうお手上げでしたね。

 

赤の他人であればいいのですが、妻のよく知る人物だったのが非常に大変でした。

これからも二度と起きて欲しくない出来事の一つです。

 

ではでは