ベトナム人彼女との生活

ベトナム人と付き合うようになって経験したことを発信していきます

実習生送り出し機関の受け入れ停止のニュースについて

こんにちは、takeです。

 

Yahooニュースで「ベトナム大手5社の実習生、受け入れ停止へ 失踪多数で」という記事を拝見しました。

 

news.yahoo.co.jp

 

今回はこの記事を読んで思ったことを綴っていきます。

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記事の概要

技能実習生制度を監督すための外国人技能実習生機構(OTIT)がベトナムの大手送り出し機関5社に対し、技能実習生の新規受け入れを停止する方針を決めた。その理由は多数の失踪者を出していいるため。

この5社は18年と19年の合計の失踪者数の割合が平均の約3倍を超えているとのこと。

 

記事から読み取れること

記事を読むと次のような情報を得ることになります。

・悪い送り出し機関へ制裁措置を行った

・失踪者が出る原因は送り出し機関にある

 

この記事に書かれていることは確かなことで、間違った情報ではないと思います。

ただ気になる点が複数存在します。

 

このyahooニュースに対するコメント欄を見てみるとより深く考察ができます。

・失踪者が出るのはそもそもの技能実習制度の構造の問題

・大手5社の措置は当然のこと、加えて送り出し機関の質をあげるため規制のハードルを上げる必要性

・失踪する原因は送り出し機関だけでなく、受け入れる事業所、そもそもの実習生本人の問題

 

ネット記事の一つの情報は本質の極々一部しか見えてきません。

しかし、コメントを見ていると他にもいろいろな問題が隠れていることを知ることができます。

 

takeの失踪に対する考察

今回のYahooニュースの記事やそのコメントを見て、私もほとんど同じような感想です。

 

技能実習制度が始まって、いろいろな問題が出てきて、事業者側と働く側の本音と建て前というのもの明らかになっています。

それにもかかわらずなぜ制度がよくなっていかないのか、すごく疑問です。

今回の新規受け入れ停止措置というのが、失踪者を防ぐ対策だと本気で思っているのなら、世論から嘲笑われるのは目に見えていますね。

 

失踪者が出ることに対して、私なりにまとめたいと思います。

まず失踪者が出る原因は3つです。

・送り出し機関

・受け入れる事業所

・技能実習生本人

 

当たり前ですが技能実習に関わる全ての機関、さらには実習生本人が問題になります。

 

記事をみると一見、不当な送り出し機関に制裁措置をすることで失踪者を防ぐかのように見えますが、原因はそこだけではありません。

受け入れる事業所や技能実習生本人の問題が必ずあります。

 

送り出し機関は、実習生にただ日本への仕事を紹介するだけでなく、日本語を教えることや生活面でのフォローなども主な役割と言えます。

不当な送り出し機関だとこのような教育が十分でなく、結果的に実習生が日本で生活するにあたり苦労することになるのだと考えられます。

 

ただこの生活面のフォローというのは送り出し機関に限らず、受け入れる事業所にも求められることです。事業所によっては労働環境が劣悪であることが起因して失踪者がでるということもよくある話です。

こういった場合、必ずしも送り出し機関が悪いとは言えないかと思います。

 

そして最後の原因として挙げた実習生本人の問題について。

この技能実習生本人の問題は送り出し機関、事業所がどれだけ優秀でも起きてしまいます。

技能実習生ははっきり言ってお金を稼ぐため、日本に来ている場合がほとんどです。

理想的な環境で3年間という技能実習を終えるとなったとき、ある一定数の実習生はこう考えます。

 

「もう少し日本で稼ぎたいな。」

 

するとどうなるかと言うと、実習期間が終わる少し前に失踪をして、不法就労をし始めます。

失踪した遅かれ早かれ大部分は捕まるわけですが、捕まったときの制裁があってないようなもの(罰金のような措置はない!?)なので、失踪する実習生は後を絶たないわけです。

 

技能実習生が勝手に失踪をして不法就労をする、このことを防ぐには技能実習制度を見直す以前に不法就労に対する制裁を厳しくする方が先決かと思います。

 

takeの会社の技能実習生

ちなみにという感じで私の会社で働く実習生はどうなのかについて。

送り出し機関については、私は関係していないのでよくわかりません。

受け入れる事業所、つまり会社としての対応は恵まれている方だと思います。

給料こそ安いですが、労働環境は悪くないと思います。生活面のサポートは総務がしっかりとしていますし、仕事もそもそも求められるレベルが低いので大変な仕事はほとんどありません。

私は技能実習生と一緒に働いているわけですが、一生懸命働く人もいればサボりながら働く人もいます。それは日本人も同じだと思いますが、どちらにしても怒られるようなこともありません。

 

しかし過去に実習期間を終える直前に失踪した技能実習生がいました。

聞いた話によると、会社で働いていた時は至って普通の実習生でしたが、ある日突然失踪したそうです。

 

さいごに

今回はyahooニュースの記事を見て思ったことについて、私の考えをまとめました。

 

技能実習制度の問題はこれからより議論が活発になっていくのではと思っていますが、今回のニュースで取り上げられた小手先の策では全く解決できるとは思いません。

もう少し抜本的に技能実習制度について立ち向かわなければ、いつまで経っても失踪者は減りませんし、送り出し機関や受け入れる事業所、さらには技能実習生の質も改善していかないのではと思います。

 

ではでは🇻🇳

 

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